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メガトラベラー リベリオン(反乱軍)ソースブック 写経 「脱出」

 暗殺計画にはもちろん、そういった不測の事態が発生した場合の脱出方法も含まれていました。デュリナーと二人の副官は帝国海軍の制服に着替え、イレリシュ親衛隊の一人が黒いマントを身に着けてデュリナーの身代わりとなりました。

またイレリシュ親衛隊の一部は、記章を皇室騎兵隊のものに交換しました。

イレリシュ親衛隊の主力が皇族の居住区域にバリケードを築いて立てこもっている間に、暗殺者はこっそりと逃げ出したのです。残された親衛隊員たちはこの任務が、生還の可能性のない自殺的な行為であることを知っていました。

 デュリナーと二人の副官は、宮殿の航空管制センターに向かいました。そして高級士官の制服と威圧的な態度で海軍士官たちに命令を下し、彼と二人の副官を含めた数名の士官たちをエアラフトに乗せて、500メートル下の地上に降下することに成功しました。

エアラフトは機密の出入口を通ってさらに降下を続け、地下の海軍中央司令部に到達しました。

 デュリナーの副官の一人が司令部士官に「皇帝暗殺さる」の報告を行っている間に、デュリナーたちは宇宙港に向かい、待機していた特殊艦載艇に乗り込んで惑星軌道まで上昇しました。皇帝暗殺からわずか2時間後、デュリナーはイレリシュ領域に向かってジャンプに入っていました。

 残されたイレリシュ親衛隊は、それから二日間も戦闘を継続しました。皇宮の一部は、暗殺者とイレリシュ親衛隊を排除しようとする帝国海兵隊の働きで完全に掃討されました。戦闘が終了しても、暗殺者本人が逃走したのか死亡したのか、誰にも分かりませんでした。

 しかし数ヶ月もすると、暗殺者が生きていることがはっきりしました。そしてキャピタルでは、ただちに皇帝の後継者探しが始られたのです。